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月刊誌「旅行読売」で紹介しきれなかった、このコース、あのエリア、そのお店!

3月号の「旅の記憶」は竜王渡辺明さんです!

 どれだけ気難しい人だろうか、と若きチャンピオンに
会う当方も緊張した。しかし取材時に明るく大きな声で
話す渡辺さんには、迫力のみじんも感じられなかった。
さわやかな若者という表現が似合う27歳だった。聞い
てみれば当たり前のことだが、オンとオフを切り替える
し、対局中であってもそう息が詰まらないタイプだという。

 地方での対局の際は、地元のうまいものを食べ、地
酒を飲み、温泉を楽しむ。将棋を離れれば、小学1年
生の息子や妻との団らんが待っている。  
 
 オフの過ごし方のもう一つは競馬。年間約3400レー
スのうち、1000以上の馬券を買うというから、単なる競
馬ファンの域を超えている。
 
 竜王戦をパリで開催した時、対局前日にパリ郊外のサ
ンクルー競馬場に行ったことには驚いた。しかも4レース
連続で的中したという。
(旅行読売3月号では当時の写真を紹介してます)  

 取材したのは12月下旬。有馬記念の直前だったので
予想を聞くと、

「三冠馬は強いと思う」。 

 その言葉通り、三冠馬オルフェーブルが圧勝した。気
になるのは競馬も将棋のように圧勝しているのかという
こと。

そうでもないらしい。

 竜王でも勝てないのに、凡人が勝てるわけがないと納
得する。  

 近年、全国的に子供の将棋熱が高まっている。将棋イ
ベントも盛況だ。日本将棋連盟が全国で普及活動をして
おり、将棋を指すと頭が良くなる、友達ができる、礼儀が
身に付くなどの理由で親がすすめるケースが多いという。

 その中から将来、渡辺さんのライバルになる人材が出
てくるかもしれない。
 
 今年も10月になると、挑戦者を迎え討つ泰然自若とした
渡辺さんを見ることができるだろう。

※本誌の連載「旅の記憶」で紹介し切れなかった話を中心
に構成しています。

Photo_5

◆渡辺明さん(棋士) ◆

1984年4月、東京都出身。
00年4月、四段昇段、プロ入り。
04年、第17期竜王戦で初タイトル獲得。
05年、史上最年少で九段。
08年、第21期竜王戦で5連覇達成、初代永世竜王の資格を得る。
以降、11年まで8連覇。
11年、王座を獲得して自身初の二冠に。
趣味は競馬。